<Header>
<Author: 李頎>
<Title: 寄綦毋三>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 綦毋三（きぶさん）に寄（よ）す>
<BookPage: 85>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
新加大邑綬仍黃，
近與單車去洛陽。
顧眄一過丞相府，
風流三接令公香。
南川稉稻花侵縣，
西嶺雲霞色滿堂。
共道進賢蒙上賞，
看君幾歲作臺郎。
<End Poem>
<Translation>

今囘あらたに大縣に榮轉されたものの、縣尉であも身分には変わりがない。まして清廉質素な君のことだかち、いおゆる単車に乗って続近く洛陽へ赴任されることであろう。
いよいよ出發にあたって、ふりかえって宰相の官邸を訪うてご挨拶されたことと思う。それに君の資質が優れていることは、三たびも中書令のお緒にかれ、その餘香に接する光榮をになわれたのでもわかる。君がこれからあとにする宜壽縣では、南境を流れる川のはとりの水田に稻穗の花が縣城にせまってくるほど、ゆたかに咲きみちている。西の山々にたなびく夕燒け雲の明るい色が、役所の建物のなかまで照り映えている。いずれも君の善政をものがたるかのように、めでたい景色ではないか。
「賢者を推薦するものは特別の恩賞にあずかる」という諺は、みんな口にしているのを耳にする。君のような賢者がいつまでも、そのままに置かれるはすはない。そのうちにいつか尚書郎に昇進されるのが見られると思う。
<End Translation>
<Formatted Translation>

今囘あらたに大縣に榮轉されたものの、縣尉であも身分には変わりがない。
まして清廉質素な君のことだかち、いおゆる単車に乗って続近く洛陽へ赴任されることであろう。
いよいよ出發にあたって、ふりかえって宰相の官邸を訪うてご挨拶されたことと思う。
それに君の資質が優れていることは、三たびも中書令のお緒にかれ、その餘香に接する光榮をになわれたのでもわかる。
君がこれからあとにする宜壽縣では、南境を流れる川のはとりの水田に稻穗の花が縣城にせまってくるほど、ゆたかに咲きみちている。
西の山々にたなびく夕燒け雲の明るい色が、役所の建物のなかまで照り映えている。いずれも君の善政をものがたるかのように、めでたい景色ではないか。
「賢者を推薦するものは特別の恩賞にあずかる」という諺は、みんな口にしているのを耳にする。
君のような賢者がいつまでも、そのままに置かれるはすはない。そのうちにいつか尚書郎に昇進されるのが見られると思う。
<End Formatted Translation>